上記のようなことに、身に覚えがありませんか?
発達障害者は、聴覚短期記憶がとても苦手なので、相手の話す言葉を保持することがうまくできない傾向があります。そういった方は、視覚短期記憶が良好な場合があり、文章などを読んだりする視覚言語理解の能力で聴覚言語理解を補うことが多いのです。
聴覚情報処理障害とは、半世紀にわたって研究されているにもかかわらず、まだ明確に定義することが難しい障害で、末梢聴力には明白な難聴を呈さないが、中枢性聴覚情報処理の困難さによって難聴に似た症状を呈する状態とされています。つまり、聞こえるのは聞こえるけれど、その内容を理解できない、もしくはそのスピードが遅いというような状態です。子供の2~3パーセントにこの障害があるとされています。
| 1、当事者の努力/工夫 | |
| 視覚情報の活用 | メモをつける、メディアは字幕モードで見る |
| 語彙・推測力の向上 | 本やドラマで語彙を増やす、体験を増やして推測力を高める |
| 心身の体調管理 | 規則正しい生活と睡眠、緊張や不安対策 |
| 聞き取りトレーニング | 「聞き取りトレーニング」や「日本語能力試験」を活用する |
| 2、周囲の理解/配慮 | |
| 分かりやすく話す | 注意を引いてから、ゆっくり口を見せながら話す |
| 静かな/視覚的な環境 | 雑音の少ない環境、板書や掲示物・メールなどの視覚情報を増やす |
| 3、機器の活用 | |
| ボイスレコーダー | 授業や電話、職場の会議を録音する |
| ノイズキャンセラー | 聴覚過敏がある場合、耳栓やノイズキャンセラーで聞き取りが改善することも |
| 補聴器 | 難聴がなくても補聴器で聞き取りが改善する人もいる |
| 送受信機 | 授業中、教師が送信機・子どもが受信機を装着する |