精神科デイケア(ショート・ケア)

精神科デイケア(ショート・ケア)

精神科デイケア(ショート・ケア)とは

通院治療中の患者様を対象とした、外来治療の一環となります。集団活動やプログラムへの参加を通して、人との付き合い方や上手なコミュニケーションの取り方について学んだり、精神疾患や精神障害への知識と対策を学び、生活の質をより向上させることを目指すリハビリテーション治療の場です。

こんな思いやお悩みはございませんか?

  • 上手に人付き合いが出来るようになりたい。
  • 上手にコミュニケーションが取れるようになりたい。
  • 人前で緊張するのを抑えたい。
  • 休職や休学から復帰をするのに不安を感じている。
  • 居場所がない、孤独感を感じる。
  • 自信がない。

参加される方々は様々な思いや悩みを抱いています。当院では、それらの思いに寄り添い、目標を達成するためのお手伝いをしていきます。皆さんが安心して過ごせるように、和やかな雰囲気作りを心がけています。

精神科デイケア(ショート・ケア)に参加することのメリット

  • 決まった時間に定期的に通うことで、生活リズムを整えられる。
  • 仕事や学校に通うのと同じように、決まった時間帯に同じ場所に通うことになるため、生活リズムが安定していきます。精神疾患は、生活リズムが崩れてしまうことによって不安定になることが多いです。そのため、生活リズムを安定させることは、経過を良くする上で重要なことです。デイケアへの参加によって生活リズムが安定してくると、症状の悪化を防ぐのに役立ちます。

  • 家族の負担が減る。
  • 家族の中の誰かが精神疾患にかかってしまうと、残された家族はそのサポートをしていく必要があります。また、そのサポートは長期に渡ることが多く、関わりの中で双方がストレスを感じてしまい、家族関係の悪化に繋がってしまうこともあります。 患者様が定期的にデイケアに通うことで、家族と時間的な距離を置くことができ、また、「医療機関の専門家もサポートに加わった」ということが心の余裕にも繋がります。

  • 自分の精神疾患や障害について学び、対応策を考えられる。
  • プログラムの中には、精神疾患や障害に関する知識を学んだり、今後の対応策について考える講座もあります。自分がどういう状態かわからず、手探りの状況でいることは不安を強くする場合もあります。それらを整理することは、不安を下げ、今後の見通しを持つことに繋がっていくでしょう。

  • 医療スタッフが身近にいるため、相談しやすい。
  • デイケアには、精神科医を始め、臨床心理士や看護師など、様々な職種の医療スタッフがいます。デイケアに参加するたびに身近に接することができ、また、定期的に面談も行うため、相談しやすい環境と言えるでしょう。

  • 同じような境遇の仲間と交流でき、安心できる居場所になる。
  • 精神疾患の影響で、学校や社会から離れてしまったり、人と関わるのが怖くなってしまうことがあります。また、苦手意識がついてしまうと、人と関わる機会を自分から避けてしまい、孤独感を感じやすくなってしまいます。ここには、同じように悩み、同じように目標を持つ仲間がいます。仲間との交流を通して「悩んでいたのは自分だけじゃない」「ここに居て良いんだ」と感じられることで、孤独な思いをやわらげ、安心できる居場所となっていきます。

  • 対人コミュニケーションの訓練や、課題達成のために人と協力して取り組む能力を身に付けられる。
  • 人との関わり方や、上手なコミュニケーションの取り方に悩む方は多く、それが精神疾患へ繋がることも少なくありません。ここでは、和やかで安心できる雰囲気の中で、それらのスキルをアップするための訓練を行っていくことができます。プログラムの中には、交流することを重視したゲームもあり、楽しみながら取り組んでいけます。

  • 社会復帰のためのリハビリになる。
  • 精神疾患のために会社を休職したり、学校を休学している場合、状態が良くなって来たからといって、すぐに元の環境に戻ると、負担が大き過ぎることがあります。
    そのため、まずは負担の小さいデイケアを利用し、少しずつ身体を慣らしていくと、社会復帰がスムーズに行くことがあります。

社会で長く安定して働いていくために

精神疾患・精神障害を持つ人が長く安定して働くためには、以下のことが必要です。

  • 規則正しい生活リズムを整える。
  • 自分の精神疾患や精神障害の特性を理解し、対処法を習得する。
  • 日常生活や仕事場面において想定される困り事への対処方法を習得する。
  • 仕事以外での楽しみ・余暇の過ごし方・ストレスの発散方法を見つける。
  • 自分をサポートしてくれる資源(相談機関、相談できる人)を作り、いつでも相談できる体制を整える。
  • 自分の特性に合った仕事や働き方を見つける。

デイケアへの参加を通して、これらを習得するお手伝いをしていきたいと思います。

精神科デイケアの流れ

ショート・ケアの1日の流れをご紹介します。
その日の開始時間になったら、まずは全体でミーティングを行います。そこでは今日の予定を確認したり、連絡事項について話されます。その後はプログラムを行います。日によって内容は様々ですが、授業のようなものから、コミュニケーションの練習、テーマを決めて話し合い、アートやゲームなど多岐に渡ります。最後に片付けをして、帰りのミーティングを行います。

13:00~13:15 全体ミーティング 1日のスケジュール、連絡事項などを皆で話し合います。
13:15~15:45 プログラム 途中に休憩を挟みながら、様々な活動に取り組みます。
15:45~16:00 片付け・帰りのミーティング 1日の振り返り、次回の連絡を行います。

※デイケアの開催日時や内容に関する詳細はスタッフまでお問合せ下さい。

プログラム

仲間と一緒に様々なプログラムに取り組むことで、より良いコミュニケーションの方法や社会的な技能を身に付けていきます。仲間と楽しい時間を過ごすことで、精神的にも良い効果があります。

■プログラムの例 
令和6年4月のプログラムはコチラ
  • 月曜日休み
  • 火曜日休み
  • 水曜日休み
  • 木曜日交流プログラム
  • 金曜日集団認知行動療法
  • 土曜日休み
  • 日曜日フリートーク(お茶会)

※プログラムについては随時更新しておりますので、お問い合わせ下さい。

■プログラムの内容
  • 集団認知行動療法
  • 「落ち込みやすい」「不安や緊張が強い」といった事でお悩みではありませんか?そこには、「自分は価値がない人間だ」「失敗したら終わりだ」といった考え方が影響しているかもしれません。認知行動療法とは、考え方や行動をより良い形に変える事で、ストレス反応(落ち込み、不安、緊張など)の軽減を目指す心理療法の一つです。心理士の指導の下、楽に過ごせるような考え方や行動を探っていきます。

  • 心理プログラム
  • 生活や仕事上で起こりそうな困り事への対処法について話し合ったり、より生活が豊かになるような考え方、ストレスの上手な発散方法などについて考えていきます。

  • フリートーク
  • お茶やお菓子を食べながら皆で雑談をして過ごします。参加するメンバーによって話題は毎回変わり、最近あった出来事、趣味、映画、ゲーム、マンガ、スポーツ、料理など幅広い内容で盛り上がっています。デイケアには「人ともう少し上手に話せるようになりたい」という思いで参加される方も少なくありません。和やかな雰囲気の中で練習する事ができます。

  • テーマトーク
  • 定められたテーマについて皆で話し合いをします。自分の意見を話したり、相手の意見を聞くことで、実践的に上手なコミュニケーションの取り方を学びます。また、他の人の意見を聞くことで、考え方の幅を広げていきます。

  • コミュニケーション講座
  • コミュニケーションにおいて重要なことについて、授業形式で説明を受けたり、皆で話し合ったりして考えます。また、実際にメンバー同士で『話す人』、『聞く人』、『観察する人』という役割を交替しながらあるテーマについて話します。自分のコミュニケーションのクセや改善点、良い点を知り、上手なコミュニケーションの方法を身に付けていきます。

  • 交流プログラム
  • 身体を動かしたり、コミュニケーションを通して行うゲームをします。人との交流を通して、楽しい時間を過ごします。また、相手との上手な関わり方を身に付けていきます。

  • グループワーク
  • 与えられたクイズのような課題に対して、メンバー同士で協力して取り組みます。相手と協力して課題に挑戦・解決していく力を身に付けていきます。

  • アート
  • 個人や集団で絵を描く等の創作活動を行います。自分の中のイメージを表現して伝えたり、皆で協力して一つの物を作り上げます。

※参加頻度や内容は、主治医の指示に基づいて、個々に話し合って決めていきます。皆さんからの意見も参考にしつつ、今後、新しいプログラムも増えていく予定です。

令和6年4月プログラム

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13:00~16:00
季節のイベント
(お花見ウォーキング)

 
 
 
 

   

13:00~16:00
フリートーク
(お茶会)

   
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13:00~16:00
フリートーク
(お茶会)

 
 
 
 

         
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13:00~16:00
好きな事講演会
(人前で話す練習を
してみよう)

 
 
 
 

   

13:00~16:00
フリートーク
(お茶会)

   
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13:00~16:00
フリートーク
(お茶会)

13:00~16:00
交流プログラム
(カルカソンヌ etc)

 
 
 
 

       
■季節のイベント

この時期ならではのイベントを行います。皆さんで一緒に季節感を楽しみましょう。

  • お花見ウォーキング
  • 皆さんで桜を見ながらウォーキングをして季節感を楽しみましょう♪
    ※当日はぜひ歩きやすい靴でご参加ください。なお、雨天の場合は室内で身体を動かしたり、ボードゲーム等の交流を行いたいと思います。

■交流プログラム

様々なゲームやレクリエーションに取り組み、皆さんで交流を深めましょう。

  • カルカソンヌ
  • ゲーム紹介:『カルカソンヌ』
    道や草原、都市といった地形のタイルを並べて得点し合う陣取り合戦のようなゲームです。最後に大逆転が起こることも多く、ハラハラドキドキの展開を楽しめるのが魅力のひとつです♪

■フリートーク

皆さんでおしゃべりを楽しみつつ、ゆったりとした午後のひと時を過ごしましょう。

  • お茶会
  • 日常のでき事やちょっとした世間話など様々な雑談をして楽しみましょう♪
    少人数のグループで行いますので、初めての方や緊張しやすい方もぜひ安心してご参加ください♪雑談の練習としてもご活用頂けます。
    美味しい紅茶やコーヒーを味わいつつ、午後のゆったりとしたひと時を過ごしましょう。

■好きな事講演会

自分の好きな事について皆さんの前で発表してみましょう。

  • 講演会
  • 発表の際はパソコンやホワイトボードを使ったり、発表用に持参した小物を使用しても構いません。旅行記、Youtube動画、音楽、ゲーム、地理、歴史など、毎回様々なテーマの発表で盛り上がっています。人前で話す練習にもなりますので、「人前で緊張してしまう」という方はぜひこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか♪

参加条件

精神科デイケアの参加には、主治医の許可が必要です。

  • 精神疾患・精神障害があり、安心して通院・服薬出来ている方。
  • 主治医がデイケアの利用の必要を認めた方。

参加費用

デイケアは病院の診察と同様に、各種健康保険、生活保護が適用されます。
自立支援医療を受けている方は、原則1割負担となります。

1回あたりの費用
 
830円 890円
280円 300円

※各種保険、自立支援医療の上限は適用されます。
※プログラムの内容によっては、別途実費の料金がかかることがあります。

参加までの手順

  • 【1】
    まずは、主治医にご相談ください。
  • ご利用には、主治医の許可が必要です。
    なお、利用相談・施設見学をご希望であれば、当院スタッフまでお問い合わせください。

  • 【2】
    必要書類をご用意下さい。
  • 詳細については、スタッフよりご説明致します。

  • 【3】
    体験利用
  • 実際のデイケアを体験で参加をして頂きます。
    その後、患者様のご利用目的に応じた支援計画、利用計画を一緒に考えていきます。

  • 【4】
    参加可否の判定
  • 担当医や医療スタッフが会議を行い、検討します。

    ※利用目的や病状によっては利用をご遠慮いただく場合があります。

  • 【5】
    利用開始
  • 作成した支援計画に合わせて、ご利用を開始して頂きます。

不安なことや不明な点があればお気軽にスタッフまでお申し出ください。
いつでもご参加をお待ちしております。

マドレクリニック

【診療科目】■心療内科・精神科 ■美容内科
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