人にはなかなか相談できない、相談しても治まらない心の悩みをお持ちではありませんか?
当院では診察の他に、心理士によるカウンセリングを承っております。
WHOが健康について定義していますが、「身体的健康」「精神的健康」「社会的健康」の3つに加え、WHOの「職場のメンタルヘルス対策ガイドライン」では、マインドフルネス瞑想が推奨されています。
これは簡単に言えば、「こころの健康」です。身体の健康づくりだけではなく、こころの健康づくりもこれから必要になっていきます。
単に病気を治療するだけが医療ではなく、人々を健康にするのが本来の医療と考え、健康な生活を長く続けられるようにお役に立てればと思っております。
こころの不調による症状の根本的な解決や再発予防はお薬の治療だけでは難しいことがあります。
病気の原因になっている心理的な問題を解決しなければ治療が進展しないことや再発を繰り返すこともあります。
このため当院では、お薬の治療だけではなくカウンセリングの治療を積極的に行っています。
カウンセリングでは、こころの中に渦巻いている気持ちの不安定さや違和感を、ゆっくりとした時間の中で、言葉にしていきます。
その中で、「どうすればよいか?」を発見し、実行できるように支援していきます。
普段の生活・仕事で無意識に行っている思考・行動パターンに気づき、それをより良いパターンに変容させるための対応策を話し合っていきます。
睡眠習慣や生活習慣の改善の援助や具体的な対人場面を想定してのコミュニケーションの練習などを行うこともあります。
自分の中に話したいテーマがある方はそのことについて詳しくお話を聴いていきます。
その際には、その時の感情や行動に焦点を当てていくことで、今まで気づかなかった視点の獲得したり、より理解が深くなるようにサポートしていきます。
その他のお悩みにつきましても、お気軽にご相談ください。
カウンセリングの目的とは一般的に以下のようなものです。
・心の成長を促していくこと
・行動の変化や新しい可能性をもたらしていくこと
・新たな考え方、これまでとは違った見方を話し合うこと
このような目的を達成するためには、カウンセラーと患者様との信頼関係や協力関係が必要となります。
信頼関係や協力関係は一日にして成り立ちません。カウンセリング内でのコミュニケーションを積み上げることで構築されていきます。
つまり、心理カウンセリングには「継続性」「カウンセリングに対するモチベーション」「問題意識」「自己内省力」が大切です。
また、カウンセリングでは自己成長や自己解決力を強化していきます。
カウンセリングは、カウンセラーが患者様に助言をする機会ではありません。心理学・精神医学に関する様々な情報提供をすることは心理教育という観点からありますが、最終的な答えを探すのは患者様自身です。
不安な気持ちが強いと、カウンセラーに対処法や解決策の答えを求めたくなってしまうかもしれませんが、カウンセリングは、あくまで患者様が自己成長を遂げる場です。カウンセラーは、患者さんが自らの問題を解決できるように、様々な質問を投げかけ、患者様の自己成長をサポートしていきます。
ご本人様が抱えておられる自分の悩み(ストレッサー)について、ご自身の気持ちが混乱したり、自分の気持ちが分かりにくかったり、自分が何に悩んでいるのか自分でもよく分からないことがあります。つまり、自分の問題に対する整理が出来てないことがありますので、問題に対する自己理解や自己決定をするためのお手伝いをいたします。
あくまでも患者様が自分の問題を主体的に考えるための援助になるかと思います。
~未来を見て希望を持つカウンセリング~
現在から過去に重きを置く通常のカウンセリングではなかなか前に進みません。
当院のカウンセリングでは、現在、過去、未来を扱います。そして、現在と未来を重点にカウンセリングをします。
患者様が話された事実の中に、未来につながるヒントがあるのです。事実に基づいて、学問的根拠があって、未来を見ることができます。
これは確実なエビデンスベースの未来です。
「未来が見える」から「希望」が見えてきます。
「希望」 があれば、困難な状況でも決断をし、前に進む行動をとることができるようになっていきます。
よって当院では、未来が見えるカウンセリングを通して、希望を持つための援助をいたします。
カウンセリングでは、お話を伺いながら一緒にこれまでの思いや問題を整理したり、『認知行動療法』を用いてお悩みの軽減を目指します。
より適した考え方や行動の仕方を探り、ストレス反応(不安・緊張・落ち込みなど)の軽減を目指す心理療法の一つです。
思考のくせに気づき修正することにより、よりよく日常生活を過ごせたり、仕事や学業などが円滑になるよう、サポートしていく、ストレスにうまく対処できるようにすることを目標とする心理療法といえます。
また、考え方(認知)を取り扱うだけではなく、状況や環境とのやりとり、即、行動から「身体が何を学習してしまったのか」を考え、どう対処すればよりよい行動ができるかを考えます。
認知行動療法は、現実の受け取り方・物事の見方などのいわゆる、認知に働きかけてストレスの感じ方の軽減を図る心理療法です。
実際には普段の日常で起こっている個々のストレスをまず認識し、それぞれの状況とその時々の感情の変化を振り返ることで、自分の考えのくせ(自動思考)を認識し、柔軟な物の見方に変えていく練習をしていきます。
当院ではうつ病、パニック障害、強迫性障害などに対して、必要に応じ認知行動療法を併用して行っております。ご希望の方は、カウンセリングでご相談ください。
考え方に焦点を当てたアプローチ(認知再構成法)
例)ささいなミスをしてしまったときの考え方
①「こんなに大変なミスをしてしまうなんて自分は本当にダメだ…」
②「ささいなミスだし、たいした事ないな。次は気を付けよう。」
『ささいなミスをした』という状況は同じでも、考え方は様々です。
特に①のような考え方は、その後の落ち込みや不安を強くさせてしまうかもしれません。
認知再構成法では、例えば①の考え方を弱め、②のような別の考えに置き換える事で、日常生活がもう少し楽に感じられる状態を目指します。
例)やりたくない仕事を『先延ばしにする』という行動の仕方
「やりたくない」「後でやればいい」と思い、行動を先延ばしにする事は誰しも経験があるのではないでしょうか。優先順位が適切で、その後、特に問題が無いという場合はその行動は適切と言えるでしょう。もし、約束の期限を過ぎてしまうといった困り事へと繋がってしまっているのであれば、問題解決法によって行動の見直しをする事が役立つかもしれません。
『先延ばし』という困った状況に繋がっている行動を改善すべく、より良い行動を考えます。例えば、以下のような方法が考えられるでしょう。
・あらかじめ『先延ばしにする事によってどんな悪い事が起こるか』、『先延ばしにせずに取り組めたらどんな良い事が起こるか』を紙に書き出しておき、「先延ばしにしたい」と思った際に読み上げる。
・一度休憩を挟み、気持ちを切り替えてから「〇時までに終わらせる!」と目標を立て、タイマーをセットしてすぐに取り組む。
これらはあくまで例ですので、その方に合った方法を一緒に考えていきます。
受付窓口、または医師にお気軽にご相談ください。当院の受診歴の無い方のご相談もお受け致します。
前払いをお願いしております。
初回は現状の聞き取りや今後の方針に関するお話も含め、50分となります。心理士とお悩み事についてご相談ください。
必要に応じて2回目以降のご予約となります。
カウンセリングは完全予約制となっております。
※すべて税込価格で表示しております。
初回(50分) | 10,600円 (自費診療のカルテ作成管理料等4,200円を含みます。 |
2回目以降(40分) | 5,500円 |
時間延長(10分単位) | 1,600円 |
カウンセリング回数券(2回目以降に適用) | |
3回コース | 16,000円 (1回あたり約5,300円) |
5回コース | 25,000円 (1回あたり5,000円) |
7回コース | 33,300円 (1回あたり約4,700円) |
※尚、事前にご連絡の無いキャンセルにつきましてはキャンセル料が生じますので、お申し込みの際に受付にてご確認下さい。