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ピル外来

ピル(経口避妊薬)とは、一般にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の配合剤である経口避妊薬を意味します。現在、世界的に繁用されている経口避妊薬は、低用量ピルに分類されるものです。

女性ホルモンには、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類があり、卵巣から分泌されています。これらの女性ホルモンは排卵を抑制し、子宮内膜を変化させ受精卵が着床しにくい状態にします。そして同時に精子を子宮内に侵入しにくくさせて、避妊を可能にしています。

女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の配合剤であるピルを飲むことで、人工的に妊娠に似た状態にし、妊娠を防げることができるのです。

他の避妊法と比べて避妊効果がとても高く、女性が自分で避妊をコントロールすることができます。現在のピルは副作用も少なく飲みやすくなっておりますので、忘れずに毎日服用することがとても大事です。

ピル外来イメージ写真

ピル処方の流れ(低用量ピル)

初めてピルを服用する場合には、血液検査等が必要なこともあります。今まで服用経験のある方は、特に服用中に問題がなければその場にて直接処方いたします。

投与方法

ホルモン剤の合剤を21日間服用して、1週間休薬(または偽薬服用)するというパターンを反復します。服用終了後、2~3日目に消退出血をします。服用開始日は通常生理第1日目ですが、希望により変えることも可能です。

避妊機序

主要なメカニズムは排卵の抑制で、確実に服用すればほぼ100%近く排卵を抑えることができます。また、まれに排卵が起こっても、それ以外のステップで妊娠の成立を阻む機序が作動します。

避妊効果

避妊効果は100%~97%程度で、他の避妊法を比べても十分効果が高いと考えられます。失敗例の多くは、飲み忘れや下痢などで十分量の薬剤が体内に吸収されない場合がほとんどです。また、抗ケイレン剤などピル効果を減弱するような薬を併している場合が多く、指定通り服用していればほとんど失敗はないと考えられています。

ピルの副作用

(1)不正出血 服用開始時に発生することが多く、服用を継続するにつれ減少します。
(2)悪心嘔吐 3~5%にみられ軽度のことが多く、服用を続けると軽減します。
(3)頭痛 服用すると増強する場合と軽減する場合があります。
(4)体重増加 低用量ピルによって、体重を明らかに増加させたという報告は特にありません。
影響はまずないと考えて良いでしょう。
(5)ピルと発ガン 子宮内膜ガンや卵巣ガンのリスクを低下させる事はよく知らせています。また、子宮頚ガンのリスクは長期服用者(5年以上)の場合、増加するという報告があります。しかし、子宮頚の場合、ウイルスによる発ガンのメカニズムが解明されていて、ピルの服用にのみによるものか論議のあることです。
乳ガンについても、ピル服用によってわずかに増加傾向が認められます。しかし、平均49歳で乳ガンが発見され、大部分はピルを終了している年齢に達しています。100%ピルによる影響のためか議論のあるところです。
(6)静脈血栓症・動脈血栓症 血栓の即住のない若い女性の場合は、ほとんど問題になりません。
しかし、即住があったり、高血圧、喫煙はリスク因子です。

ピルの副効用

効果が明らかなもの
効果が推定されるもの

ピルの禁忌

ピルを飲むべきでない、または飲むにあたって注意が必要な人は次のとおりです。

ラベルフィーユ錠

ラベルフィーユ錠は、卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌を抑制することにより、主として排卵を抑え、子宮内膜変化により着床を抑え、頸管粘膜変化により精子の通過を阻害して、避妊効果を発揮します。開発臨床試験ではほぼ100%で避妊に成功したといわれます。一般使用での失敗率は5%程といわれます。この薬は性感染症の予防効果はありません。
ラベルフィーユ錠イメージ写真
用法・用量

性周期に合わせて、毎日一定の時刻に1錠ずつ定められた順に従って服用します。まず月経第1日目から赤褐色糖衣錠を開始、もし開始日が月経第1日から遅れた場合は、飲み始めの最初の1週間は他の避妊法を併用します。21日間連続で服用し、その後7日間休薬します。休薬期間の7日間を合わせ合計28日間を1周期して、出血が終わっているか続いているかにかかわらず29日目から次の周期の錠剤の服用をはじめます。以後同様に繰り返します。この間もし飲み忘れたら、翌日までならすぐ飲み忘れの分を飲み、当日の分も決まった時刻に飲みます。2日以上忘れていたときはそれ以後の分は中止して医師にご相談下さい。その他詳しいことは医師の指示にしたがって下さい。

副作用

悪心、頭痛、下腹部痛、下痢、便秘、むくみ、体重増加、不正性器出血(月経周期の途中での軽微な出血)などが報告されています。まれに、次のような重篤な副作用も報告されておりますので、その使用については医師の指導を受けてください

血栓症

四肢の静脈血栓、脳梗塞、心筋梗塞を発症しやすい性質があります。とくに35~40歳以上の肥満症、高脂血症、糖尿病、高血圧、喫煙のある婦人には注意が必要です。血栓症の副作用は最初の1年間に特に多いことが注意されています。

乳がん、子宮がんなどの増悪作用

これらのがんの中には女性ホルモン依存性のものがあり、ピルによってその増殖が刺激されて増悪することがあるので、使用は禁止します。子宮筋腫も同様の理由で使用は禁止します。

その他激しい過敏症によるショックもあり、肝臓病、過敏症の人、思春期以前の人には用いません。心弁膜症、片頭痛のある人には慎重を要します。また、ほかの薬との併用で障害となるようなものがたくさんありますので、使用にあたっては医師に服用中の薬を知らせてください。長期服用のときは6ヵ月ごとに検診を受けてください。

避妊効果

避妊効果は100%~97%程度で、他の避妊法を比べても十分効果が高いと考えられます。失敗例の多くは、飲み忘れや下痢などで十分量の薬剤が体内に吸収されない場合がほとんどです。また、抗ケイレン剤などピル効果を減弱するような薬を併している場合が多く、指定通り服用していればほとんど失敗はないと考えられています。

ノルレボ錠

ノルレボ錠とは、世界約50カ国で使用されている緊急避妊薬(アフターピル)です。1999年にフランスで初めて承認され、世界保健機関(WHO)から緊急避妊目的の必須医薬品に指定されている薬です。日本では、2011年に厚生労働省から認可がおりました。
ノルレボは黄体ホルモンの一つです。生理的に黄体ホルモンは、排卵後から増加します。卵巣から排卵が行われると、卵胞を育てていたカプセルが黄体に変わります。黄体から産生されるホルモンは、妊娠の継続に必要なホルモンです。そして、他の卵子の成熟を排他的に阻害します。結果として、排卵される卵子の数を「一個体」として調整しています。ノルレボは、排卵されるはずの卵胞発育を阻害し、排卵も阻害し、着床を含めた受精後の初期段階を阻害します。
ノルレボ錠イメージ写真
緊急避妊薬(アフターピル)とは?

緊急避妊薬は、性交後に避妊目的で服用するホルモン剤のことです。「性交の際に避妊をしなかった」、「避妊に失敗した」などの場合に、性交後72時間以内に薬を服用することで妊娠を防ぐ方法です。いわば避妊の最終手段で、一般に「アフターピル(モーニングアフターピル)」とも呼ばれています。使用には医師の処方箋が必要です。

緊急避妊薬(アフターピル)の注意点

一度薬を服用しても、その後また避妊に失敗した場合は、その都度対応が必要です。緊急避妊をしたのに失敗したケースでは、緊急避妊薬を服用した後、次の月経がくるまでに性交があったパターンが多いです。
緊急避妊薬の有効性は、薬の服用後に性行為が行われたか否かに影響されます。
妊娠回避率は、性行為がなかった場合83%、性行為があった場合64%となっております。

用法・用量

性交後72時間以内(3日以内)にノルレボ錠1.5mgを1回服用する必要があります。72 時間(3日)が既に経過していた場合、ノルレボの十分な効果は期待できません。ノルレボ服用後2時間以内に吐いてしまった場合は、医師に相談して下さい。場合によっては追加で服用する必要があります。ノルレボ服用後2時間を経過しての嘔吐であれば心配はありません。

副作用

吐気・嘔吐などの副作用は非常に少なくなっていますが、月経周期を確認して、異常があれば念のため婦人科を受診する必要があります。副作用が少ないということは、女性にとってとてもうれしいことですね。

避妊効果

避妊効果は80%以上と非常に高い結果になっていますが、ノルレボ錠といえども100%の効果ではないというところには注意が必要です。

ピルQ&A

2006年2月1日、社団法人日本産婦人科学会が、ピル使用のガイドライン改訂版を発表しました(ガイドラインの正式名称は「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」)。これにより、ピル処方のハードルが一気に低くなりました。「低くなった」と言っても、1999年に発表されたガイドラインが諸外国のものから大きく逸脱していたために、実際には「諸外国と同じようになった」というのが正しい見方です。

ガイドラインが改訂される前は、ピル服用までに数々の検査を自費で行わなければならなかったために、6万円以上もの費用がピルの料金以外に必要となっていました。

ガイドラインが改訂となったために処方前の必須検査はほとんど不要となり、必要な人に必要な検査を行うだけとなりました。その結果、ピルの料金以外がほとんど不要になったというわけです。
以前はピルと言えば「避妊」のために使うものという認識が一般的でしたが、最近はそれ以外の用途に使う人の方がむしろ増えてきています。具体的には、ニキビの改善、過多月経や不正出血の治療、生理痛の緩和、貧血の改善、リウマチの症状の緩和、などに用いられるケースが増えてきており、これらの効能についてはガイドラインにも明記されています。

Q ピルを飲みはじめる前に、どのような検査が必要ですか?
A ガイドライン改訂後に必要となった検査は、問診、血圧、体重測定のみです。これらはすべて診察代金に含まれます。患者さんによっては、血液検査が必要となります。また、ご希望があれば、子宮頚癌の細胞診や他の性感染症の検査をおこなうこともあります。患者さんによっては乳がんの検査が必要となりますが、当クリニックではできないために、この場合のみ専門クリニックに検査を受けに行っていただいています。
 
Q ピルは生理をずらすこともできると聞いたのですが?
A 通常、生理をずらす場合は、より確実な効果を期待して、低用量ピルではなく中用量ピルを用います。生理を早めることも遅らせることもできますが、より確実なのは生理を遅らせる方法です。中用量ピルを予定日の5~7日前から必要な日まで1日1錠飲みます。
 
Q 妊娠してからでも効果があるピルのことを聞いたのですが?
A ございます。緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)と呼ばれているものです。妊娠したかもしれない瞬間から72時間以内に中用量ピルを2錠内服し、その12時間後にさらに2錠内服します。これで完全に100%とは言えないものの、ほぼ完全に妊娠を防ぐことができます。ただし、避妊目的で緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)を飲むべきではありません。緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)の適用は、コンドームが破けたなどのアクシデントやレイプの時など、あくまでも緊急時の対応です。
 
Q ピルを飲みはじめると太ることがあると聞いたのですが?
A これは患者さんから最もよく聞かれる質問です。しかし、ピルを飲んで太るという根拠はありません。OC情報センターによる「2005年度版低用量ピルに関する意識調査」でも、「飲み始める前の不安」の項目に「太る」と答えた人は少なくありませんが、「服用を開始してから不満な点」に「太った」と答えた人はひとりもいません。また、これまでに世界規模の5つの研究がおこなわれていますが、いずれもピルは太るという結果は出ていません。
 
Q 【緊急避妊薬】なぜ避妊できるのですか?
A モーニングアフターピルを服用することで排卵を遅らせたり、子宮内膜の状態を変化させて妊娠の成立を防ぎます。
 
Q 【緊急避妊薬】危険日だったかどうかがわかりません。薬は飲んだ方が良いですか?
A 基礎体温表などでご自分の排卵日が確認できていない方は、すべて緊急避妊の対象とお考え下さい。予期せぬ妊娠のほとんどは、自分では安全日だと油断しているときに起こっています。
 
Q 【緊急避妊薬】今から薬を飲んでも間に合いますか?
A 性交後72時間以内というのが条件となります。例えば、日曜日の夜10時に性交があった場合、水曜日の夜10時が72時間のリミットとなります。
 
Q 【緊急避妊薬】避妊の成功率はどのくらいですか?
A 緊急避妊法による避妊効果は、ノルレボ錠85%と言われています。ただし、服用前にすでに妊娠が成立している場合は、その妊娠を中断させる効果はありません。
 
Q 【緊急避妊薬】次の生理はいつ来ますか?
A 薬の服用後、数日して少量の出血が見られる場合がありますが、通常は次の生理予定日にちゃんと生理がきます。もし、生理予定日を1週間以上過ぎても生理が来ない場合は妊娠検査をしてください。

料金表

ピル外来(税込価格)

ラベルフィーユ錠 28 1シート(28日分) 3,100円
6シート※ 16,000円
ノルレボ錠 18,000円

※6シート購入の方は、6か月間後まで再購入は出来ません。

マドレクリニック

【診療科目】■心療内科・精神科 ■美容内科
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